読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

あなたを愛するひとりの人間より、愛を込めて

きみには愛が足りない。愛することを知りなさい。

きみのやっていることは自己満足にすぎない。自覚しているなら結構、ただしそれは変わる必要がないことを意味しない。どうしてきみは自分がそんなに大事なんだ?自分がよければそれでいいのか?だとしたらそれはきみの為にならない。きみの喜びのほとんどすべては他者からもたらされる。きみがきみ単体で生み出せる喜びは他者からのそれよりはるかに少ない。ならばどうして、他者より自分を大切にする道理がある?

きみはおそらく、愛の存在を知らないのだろう。自己愛の上には何もないと思っているのだろう。だがそれは間違いだ。愛はある。それは明確だ。わたしだけではない、今まで生きた数々の偉人が、芸術家が、宗教家が、そしてきみの隣人たちが、その存在を知っている。そうして力を得てきたのだ。もし愛がないとすれば、われわれがこのような文化を築き上げることはなかっただろう!

きみは確かによく考え、よく探した。それでも見つけられなかった。ただそれだけのことだ。それともきみは、きみが世界で一番有能で、歴史上最大の天才だと、そう主張するのか?だとしたらそれは賢明とは言えない。わたしは、偉大なる先人がわたしよりもはるかに優れた頭脳の持ち主だと信じている。だからわたしには見つけられなくても、彼らには見つけられたものが数多くあることを知っている。わたしだって彼らと同じだけ深く、同じだけ多くのものを見ることができたというわけではない。それでもたとえば、愛というものが、その形を明確に知ることはできずとも、ある、ということだけは、確かに知っているということは言える。

きみはまだ見つけていない。でも、あるということは知って欲しい。わたしを含め、多くの人がきみに語りかけている。愛の痕跡はそこらじゅうにある。きみがそれを無いと信じるなら、それを見つける可能性は限りなくゼロに近い。あると信じるほうが、いくぶんかマシなのだ。すまないが、きみが見つけられることは保障できない。信じて、信じて、それでも見つけられないということだってある。ともすれば、そのような人が多いのかもしれないのだ。それでもわたしはきみにこのことを伝えたかった。これは単なるわたしのエゴだ。聞いてくれて、とても嬉しく思うよ。